Phimaiのバライの中心 / Wat Khok : 訪問日 19Dec2009


Phimai遺跡のPratu Chai(勝利の門)から
南に進んで行くと、
かつてのバライの土手に沿って、
道が鍵型に曲がっています。

標識も何もないので、
道を通っただけでは、
ここが、かつてのバライの土手で、
バライの中央に遺跡が有る事に
気がつきません。

私は、Phimaiの
パンフレットの地図(写真)を見て、
たまたま、Wat Khokがある事に
気がつきました。

以前、 Tha Nang Sra Phom
(桟橋と説明有り)に行った時、
なぜ、ここに桟橋があるのかと
思いましたが、
この桟橋がバライに面していたと
わかった時、バライの中央のお寺は
メボンではないかと考えました。

そして、どうしても訪問をして
見たくなりました。













バライの中央には、Wat Khokと呼ばれている祭祀の為の建造物がありました。
そして、この地方の王は、このバライの北の端にある Tha Nam Sra Phom と言う桟橋から、
このWat Khokへ向けて出かけたのだと思います。

2009年10月3日夕方、
このWat Khokへ向け出かけました。
バライの東側の土手沿いのダート道を北に向かい、
途中、西に折れバライの中央に向けた道を進みます。

右写真は、途中で東側土手を振り返ったところ。

途中のバラック小屋に住む人に出会い、
Wat Khokへ行けるか尋ねると、
今は、水でこの先には進めないとの事。
仕方なく、引き返しました。



引き返しながら、
こんもりとした木立の中に
Wat Khokがあったのではないかと、
バライの中央辺りを振り返ったところ。










そして、土地の人にバライの中央に向けて
進む道を尋ねます。
南の土手からもバライの中央に向けた
ダート道がある事がわかり、
その道をバライの中央に向けて進みます。

しかし、ここで日没。
この先は草木の中に入らなければならない
可能性もあり、
次の機会が有れば、再訪する事として、
後髪を引かれながら断念しました。

後でわかった事ですが、この地点から、
後もう少し、約10m程、先に進むとWat Khokが
あったようです。





そして、2009年12月19日に、再訪しました。

バライの南の土手から中央に向けて進む
ダート道です。
前回は草木が両側から道の中央に向けて伸び、
道が狭まっていましたが、今回は、
草木は取り除かれ道が拡張されていました。







Wat Khok近くの水壕です。
バライの水の名残か?












バライの中央の祭祀の場だったWat Khokです。
ラテライト石が残っています。
南西から見たところ。

訪問前、木々に埋もれて、
遺跡自体の確認が難しいと予想していましたが、
意外に木々は伐り払われ開けていました。
























東から見たところ。
中央の木の根元には、3つの祠がありました。












その祠のひとつです。
















これは、遺跡の北東角にあったラテライト石です。













北西角にあったラテライト石です。













遺跡の南側の地面にあったレンガです。













遺跡の南側にはレンガが転がっています。















この遺跡Wat Khokを訪ねた時、
更に意外だった事は、周囲の木立の中に数人のタイ人がいて、
何やら何かをしていた事。

何をしているのか確認しに近づいて見ると、
遺跡の発掘作業をしていました。

これは、クメールの遺跡の更に下の地層を
発掘しているようです。
ここの小さな丘は、
クメールの遺跡が出来るずっと以前の古代から
人が住んでいたのかもしれません。

Wat Khokの南東の発掘現場です。
壺のような物が出土しています。



これもWat Khokの南東の発掘現場です。



































































Wat Khokの北側の発掘現場です。
地層の跡が、目で見てとれます。












発掘現場の横には、
ラテライト石が置かれています。
土中から出てきたものか?











Wat Khokの西側の発掘現場です。
















Wat Khokの東側の発掘現場です。
















Wat Khokからの帰りに
バライの中央辺りを見たところ。
昔は、この辺りには道もなく、
満々と水が貯えられていたのかもしれません。

ちょうど発掘作業していた
タイ人達も仕事を終え帰途についていました。
その人達は、西側の土手から草の茂った畦道を
歩いて帰宅していました。
私が来た道は、この畦道に比べると、
ダート道とは言え車が通れますが、
Phimaiの町からみると大回りでした。

畦道は、一人で歩くには少し怖いけど、
次に来る機会があれば、近道の畦道を通って見ようかな?


今回、Wat Khokを訪問できたのも、
ちょうどこの時期、発掘作業が行われており、
ダート道が拡張され、ある程度木々が伐り払われていたと言う幸運があり、
訪問できたのかもしれません。
そうでなければ、周りは水場が残る湿地であり、
土地の人でなければ来ない場所ではないかと思います。




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